はじめに
Azureの公式リファレンスでは、「リージョン」であったり「可用性ゾーン」といった用語が頻出する。
が、その違いがよく分からないので、違いについて整理しよう。
地域の大小関係について
データセンターが小、データゾーンが大。
- データセンター
- 可用性ゾーン
- リージョン
- データレジデンシ― (Data Residency / Geography / Microsoft DataZone)
用語について
データセンター
ユーザーがAzureで利用するBLOB Storageなど、諸々のデータが格納される物理的な施設。
最小単位(データセンター内のどの領域に格納されるのかまでは言及しないこととして)
可用性ゾーン
複数のデータセンターを論理的に包含したエリアを指す。(※1)
可用性ゾーン内のそれぞれのデータセンターにデータを格納することで(冗長性を持たせることで)、いずれかのデータセンターで障害が起きても影響が発生しないようにすることができる。(※1)
可用性ゾーン内のデータセンターは、おおよそ100km以内に配置される。悪天候の影響を分散し、ネットワークによる遅延は最小化できる距離である。(※1)
可用性ゾーンは一部利用できない地域がある。利用可否については公式を参照(※2)
リージョン
Azureユーザーが一番意識するのはこれ。
Azureのリソースを作成するときにリージョンの選択が求められる。
日本であれば、「japan east」「japan west」がある。(※3 or ※5)
アメリカであれば、「east US」「central US」「west US」などがある。
データレジデンシ―
保存されたデータがどの国の法律が適用されるのかを表す。
基本的には、データが保存される「国」が単位ということで問題ないと思われる。
リージョンとデータレジデンシ―の対応表 (※5)
- 日本の場合
リージョン:Japan East、Japan West
データレジデンシ―:Japan
- アメリカの場合
リージョン:Central US、West US、East US(etc…)
データレジデンシ―:United Status
参考サイト
※1 Azure 可用性ゾーンとは | Microsoft Learn
※2 Azure リージョンの一覧 | Microsoft Learn
※3 Azure リージョンとは? | Microsoft Learn
※4 データレジデンシーとは?データの管理と保護の重要性について解説共起語・同意語も併せて解説!
※5 Azure global infrastructure experience